ファクタリング・資金調達

売掛債権の種類で変わるファクタリングの審査通過率

同じ「売掛金」でも、債権の種類によってファクタリングの審査通過率は大きく変わる。種類別の評価ポイントを解説。

執筆: Founder's Money 編集部 · 2 分で読了 ·

ファクタリングは「売掛金を売却する」サービスだが、すべての売掛金が等しく扱われるわけではない。債権の種類で審査通過率と手数料が大きく変わる。本稿では債権タイプ別の評価ポイントを整理する。

1. 商品売買代金債権

最もスタンダードな債権。商品納品後、検収完了で確定する売掛金。請求書ベースで審査が早く、手数料も標準相場(2社間10〜15%)で扱われる。

評価ポイント: 検収書・受領書の有無、納品の完了確認、過去の支払実績。

2. 役務(サービス)提供債権

コンサルティング・システム開発・教育サービスなど。納品物が無形のため、業務完了の証明書類が薄い場合がある。

審査の難易度: 商品売買より一段高い。業務完了報告書・受領印・成果物確認書のいずれかが必要。

3. 工事請負代金債権(建設業)

出来高払い・分割払いの特殊性があり、専門ファクタリング会社が必要。一般的なファクタリング会社では断られることもある。

推奨サービス: 株式会社No.1 の建設業者特化ファクタリングのような業種特化型。

4. 注文書・発注書ファクタリング(将来債権)

納品前・検収前の段階で発注書をベースに資金化する。リスクが高いため対応会社は限られる。

手数料相場: 10〜20%と高め。トップ・マネジメントの見積書・受注書・発注書ファクタリングなどが対応。

5. 賃貸借料金・リース料金債権

不動産賃貸・機械リースなどの定期収入債権。継続性が高く審査通過率も高いが、扱う会社は限定的。

6. 医療・介護報酬債権

診療報酬・介護報酬は支払者(社保・国保連)の信用力が高く、低手数料での資金化が可能。専門の医療ファクタリング会社が存在する。

7. 公的機関(国・自治体)向け債権

支払信用力は最高クラスだが、債権譲渡禁止特約が付くケースが多く、3社間ファクタリングは実質不可。2社間でも登記制限がある場合がある。

債権の種類別 通過率と手数料の目安

債権種類 審査通過率 手数料相場
商品売買代金(大手向け) ★★★★★ 2〜10%
商品売買代金(中小向け) ★★★★ 5〜15%
役務提供(IT・コンサル) ★★★★ 5〜15%
工事請負(完工後) ★★★★ 5〜15%
工事請負(出来高) ★★★ 10〜20%
注文書(将来債権) ★★ 10〜25%
医療・介護報酬 ★★★★★ 1〜5%
公的機関向け ★★★★★(2社間のみ) 2〜10%

審査通過率を上げる準備

  • 請求書・契約書・検収書を一式揃える
  • 過去6ヶ月分の入金履歴(同じ売掛先からの)を用意
  • 取引基本契約書の有無を確認
  • 売掛先の信用調査会社レポート(あれば)

よくある質問

Q. 個人向け売掛金(B2C)はファクタリングできますか?

A. 一般的なファクタリングは法人間取引(B2B)が中心です。個人向け売掛金は審査通過率が大きく下がるため、扱う会社は限定的です。

Q. 1つの請求書を複数のファクタリング会社で分割できますか?

A. できません。同一の売掛債権を複数社で資金化することは「二重譲渡」となり、犯罪行為に該当します。

ファクタリングは「売掛金の種類」を見極めることから始まる。自社の主力債権が何かを把握し、それに強い会社を選ぶのが最短ルートだ。

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