法人カード・決済
キャッシュレス決済端末比較——Square・Stripe・Airペイの選び方
BtoCビジネス向けのキャッシュレス決済端末(Square・Stripe・Airペイ)の手数料・機能・対応ブランドを比較。
BtoC事業者(飲食・小売・サービス業)にとって、キャッシュレス決済端末の選定は売上に直結する。本稿では主要3サービス(Square・Stripe・Airペイ)の手数料・機能・選定基準を整理する。
キャッシュレス決済端末の必要性
2026年時点、日本のキャッシュレス決済比率は40%超。クレジットカード・QRコード・電子マネー決済を扱えないと、客足を逃すリスクが高まる。
主要3サービスの基本
| 項目 | Square | Stripe | Airペイ |
|---|---|---|---|
| 運営 | Square Inc(米系) | Stripe Inc(米系) | リクルート |
| 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 月額固定費 | 無料 | 無料 | 無料 |
| カード手数料(VISA/Master) | 3.25% | 3.6% | 3.24% |
| JCB手数料 | 3.25% | 3.6% | 3.74% |
| QRコード対応 | ○ | ×(別途) | ○ |
| 入金サイクル | 翌営業日(銀行による) | 週次 | 月3〜6回 |
Square(スクエア)
強み
- 翌営業日入金(三井住友・みずほ等の主要銀行)
- POS機能内蔵(在庫管理・売上分析)
- 請求書発行機能
- 顧客管理機能
- EC連携(オンラインショップ)
弱み
- 月次サポートの日本語限定的
- QRコード対応は限定的(主要サービスのみ)
向く事業者
飲食・小売・美容業の中小規模店舗。POS機能まで一貫して使いたい事業者。
Stripe(ストライプ)
強み
- API・カスタマイズ性の高さ
- EC・サブスクリプション決済に強い
- 国際取引対応(135通貨)
- 大規模事業者向け機能(Stripe Atlas等)
弱み
- 店頭決済端末は限定的(主にオンライン決済)
- QRコード決済は別途連携必要
- 導入の技術的ハードル
向く事業者
EC・SaaS・サブスクリプション事業。技術系スタートアップで、APIによるカスタム決済が必要。
Airペイ
強み
- QRコード(PayPay・LINE Pay・楽天ペイ等)を一台で対応
- iPad/iPhoneで稼働(Air Regiと連携)
- 日本語サポート
- 飲食・小売向けの便利機能
弱み
- 入金サイクルが月3〜6回(Squareより遅い)
- JCB手数料が他社より高い(3.74%)
向く事業者
飲食・小売店で、クレカ+QRコードを一括管理したい事業者。
手数料の年間影響
例: 月商200万円(キャッシュレス比率50%=月100万円)の店舗
| サービス | 月手数料 | 年手数料 |
|---|---|---|
| Square(3.25%) | 32,500円 | 390,000円 |
| Airペイ(3.24%) | 32,400円 | 388,800円 |
| Stripe(3.6%) | 36,000円 | 432,000円 |
月商200万円なら年間4万円程度の差。手数料の小さな差が積み上がる。
QRコード決済の対応状況
| サービス | PayPay | LINE Pay | 楽天ペイ | d払い | au PAY | メルペイ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Square | × | × | × | × | × | × |
| Stripe | × | × | × | × | × | × |
| Airペイ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
QRコード決済を全て一台でカバーしたいなら、Airペイが圧倒的に有利。
電子マネー対応
| サービス | Suica/PASMO | iD | QUICPay | Apple Pay |
|---|---|---|---|---|
| Square | ○(専用端末) | × | × | ○ |
| Stripe | × | × | × | ○ |
| Airペイ | ○ | ○ | ○ | ○ |
初期費用と機材
| サービス | 機材 | 機材費 |
|---|---|---|
| Square | Squareリーダー | 4,980円(キャンペーンで無料) |
| Stripe | Stripe Terminal(Reader Sシリーズ等) | 11,000円 |
| Airペイ | iPad+カードリーダー | 0円(自前iPad)+カードリーダー無料 |
POS機能の比較
| 機能 | Square | Stripe | Airペイ(+Air Regi) |
|---|---|---|---|
| 商品管理 | ○ | × | ○ |
| 在庫管理 | ○ | × | ○ |
| 売上分析 | ○ | ○ | ○ |
| 顧客管理 | ○ | ○(API) | ○ |
| 請求書発行 | ○ | ○ | × |
| EC連携 | ○ | ○(主機能) | × |
クラウド会計連携
マネーフォワード クラウド会計はSquare・Airペイの売上データ自動取込に対応。仕訳の自動化で経理時間が大幅削減。
業種別の推奨
| 業種 | 推奨 |
|---|---|
| 飲食店(中小) | Airペイ(QRコード対応) |
| 美容室・整体 | Square or Airペイ |
| 小売店 | Airペイ(POS連携) |
| 移動販売 | Square(モバイル性) |
| EC運営 | Stripe(EC統合) |
| SaaS・サブスク | Stripe(サブスク機能) |
導入のステップ
- 各社の無料アカウント開設
- 事業内容・売上規模を申告
- 審査(1〜2週間)
- 機材到着・初期設定
- テスト決済
- 本格運用開始
複数サービス併用の戦略
用途別に併用することで最適化:
- 店舗決済: Airペイ
- EC決済: Stripe
- 請求書発行: Square
キャッシュレス決済の経費処理
決済手数料は「支払手数料」として全額経費。クラウド会計で自動仕訳が標準。
よくある質問
Q. 個人事業主でも申込可能ですか?
A. 全サービスで個人事業主の申込可能。本人確認書類で申込できます。
Q. 決済手数料を節約する方法は?
A. 主要ブランド(VISA/Master)中心の取引にすると手数料が安いです。JCBは0.3〜0.5%上乗せされることが多い。
キャッシュレス決済端末は「業種・取扱ブランド・入金サイクル」の3軸で選ぶ。飲食・小売ならAirペイ、ECならStripe、汎用性重視ならSquareが基本軸。手数料の0.3%差が年間数万円の影響を与えるため、慎重に選びたい。